JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE in UTSUNOMIYA ~大会紹介編~
今年も宇都宮市森林公園で10月18日に行われた第23回ジャパンカップサイクルロードレースに行ってきました。
ジャパンカップは、海外チームに所属するトップ選手も参加する、日本で行われるサイクルロードレース最大級のビッグイベントのひとつです。
だいぶ期間が空いてしまいましたが、、、まずは会場や選手の様子を紹介していきましょう。
▼コース
今年は台風18号による被害の影響で下野萩の道が通行止めのため、鶴カントリークラブ方面を回るいつもの周回コースを使用出来ず、
1周あたりの距離が短縮した例年の最終周回コースを14周する144.2km。
総距離はやや短縮されたものの周回数が3周増えたことにより、当然古賀志林道を登る回数が増えたので、選手からはいつもよりも厳しいコース設定だとの声も聞かれ、実際に激しいレースに。。
ジャパンカップは1回の登りの距離こそ短いものの、何周も登るためギヤ比は軽めのセッティングをしており、確認出来たチームは、ともにフロント53T‐39T、リア11T‐28Tのセッティング。
▼来場者数も年々増加
来場した観客数は過去最高の82,000人。前日のクリテリウムも過去最高を記録し、土日合わせた来場者数は125,000人。
過去10年で見ても大雨に見舞われた2013年を除き、右肩上がりとなっており、クリテリウムが初開催された2010年以降10万人以上をキープ!!
まさに数字の上でもビッグイベントとなっていることがわかりますね。
昨年はレース直前のケガのため来日したもののレースには出走出来なかったファビアン・カンチェラーラ(トレック・ファクトリー・レーシング)が今年も来日・出走するとあって、
カンチェラーラお目当てと思われるファンも多く来場していました。
世界選手権個人TT歴代最多の優勝4回、ツール・ド・フランスではステージ通算8勝、マイヨ・ジョーヌ着用日数トータル29日、クラシックスペシャリストとも言われ春のクラシックレースでも
多数の勝利をあげてきたサイクルロードレース界のトップ選手の走りが生で見ることが出来るのがジャパンカップ最大の魅力でしょう。
また、人気アニメ『弱虫ペダル』とのコラボでオーガナイザーのオフィシャルカーも弱ペダ号に変身!!
作者の渡辺航先生も総北高校インターハイジャージで来場していました。
その他、各メーカーのブースが出店され特売をしていたり、Bグルメの屋台を集めたグルメゾーンがあったり等々、レース以外の部分でも楽しめる、そんな大会になっています。
そしてサイクルロードレースではお馴染みの応援ペイントも健在!!
ここでも『弱虫ペダル』強し!!
写真撮り忘れてしまったので、去年のものを。。。
しかしクオリティの高さには恐れ入りますね!!
▼世界のトップ選手
世界に18しかないUCIワールドチームに所属する選手達はまさに世界のトップ選手。
現状日本にはUCIワールドチームの2つ下のカテゴリーである、コンチネンタルチームしか存在しておらず、日本のコンチネンタルチーム所属する国内トップクラスの選手達と比べても
彼らとは大きな力の差があるのが現状です。
それだけでもUCIワールドチームに所属し、チームの中心選手としてグランツールメンバーを務める新城幸也選手(ユーロップカー)、別府史之選手(トレック)のすごさがわかりますね。
※ユーロップカーは、2015年度はUCIワールドチームの1つ下のカテゴリーである、UCIプロコンチネンタルチーム
今年のジャパンカップには
チーム・キャノンデール・ガーミン
BMCレーシングチーム
ランプレ・メリダ
チーム・スカイ
トレック・ファクトリー・レーシング
の5つのUCIワールドチームが参戦。
昨年の覇者キャノンデールのネイサン・ハース、ランプレのディエゴ・ウリッシ、スカイのベルンハルト・アイゼル、トレックのファビアン・カンチェラーラ等、グランツールでもお馴染みの選手達が出走します。
日本が大好きと公言し過去ジャパンカップで2勝を上げているハースは、『レース間隔があいているのでコンディションはわからない』と言うものの、サイン等のファンサービスもしつつ、
レース前はリラックスした表情を見せていました。
カンチェラーラはいつも欧州で走っている自分を応援してくれる日本のファンに対し、『ファンの方は簡単には欧州に観戦しに来ることは出来ないけれど、自分は日本に来るチャンスがあるので
日本のファンに「ありがとう」と言いに来た。』とうれしいコメントをしてくれました。
出来る限りサインや写真撮影もの応じたいと言っていた通り、ファンからの熱い声援に笑顔で応えてくれていました。
チーム・スカイのアイゼル。こちらも終始リラックスした面持ちでレース前にファンと談笑する姿も見られました。
アイゼルも気軽にサインや記念撮影に応じる等、ファンサービスを忘れません。
そして、なにやらしきりにサイクルコンピューターを気にする姿も。
▼日本ナショナルチーム
新城選手は、所属するチームユーロップカーはジャパンカップに参戦しないため、日本ナショナルチームとして若手選手主体のチームで挑みます。
日本ナショナルチームの監督は、新城幸也の育ての親である浅田顕監督。
チームメイトの若手選手達も新城選手からいい刺激を受けて、いつか新城選手の様に世界で活躍して欲しいですね。
レース前のインタビューでは目標は「もちろん優勝」と即答した幸也を若手選手達がどこまでアシスト出来るかも見どころのひとつと言ってもいいでしょう。
レース観戦編に続きます。