大型補強により真のビッグチームへ

まず一番に紹介したいのは、大型補強により一層強力な布陣となったティンコフ=サクソだ。

2014年シーズンからロシアの資産家オレグ・ティンコフ氏がオーナーとなり、ティンコフクレジットシステムバンクとサクソバンクがタイトルスポンサーを務める。

2016年までに「世界一のチームにしたい」とティンコフ氏が語っていた様に、UCIワールドチームの中でもトップクラスと言われるその資金力でこの冬も大型補強を行い、キャノンデールからペーター・サガン、イヴァン・バッソ、トレックからはロベルト・キセルロウスキーという実力者を獲得。

Tinkoff - Saxo 2014

春のクラシックではサガンが

UCIワールドチームとは、国際自転車競技連合(Union Cycliste Internationale, 略称:UCI)がライセンスを許可したプロサイクリングチームで自転車競技におけるトップカテゴリに位置するチームです。

ライセンス許可には成績はもちろんのこと、資金面、チーム運営体制、アンチドーピング等、様々な審査項目をクリアする必要があります。

UCIワールドチームは、グランツール等を含むUCI主催のUCIワールドツアーの全レースに出場する権利を有しています。また、出場権利を有するだけでなく、全レースに出場する“義務”があります。

2015年のライセンス許可チームは17チームです。

UCI World Team 2015