この日は第3ステージの“ユイの壁”に続き、再び“壁”ゴールのステージです。

その名も“ブルターニュの壁”

全長2kmとユイの壁(1.3km 平均勾配9.6%)よりも長い坂だが、前半1kmの勾配が9.8%、後半1kmの勾配が4.1%と難易度は低く、クライマーより緩斜面となった後半でのアタックというパンチャー向けのステージです。
Stage8_Profile

レースはこの日も4人の逃げグループが形成された。
メンバーは、ブルターニュのペリコン、ユーロップカーのシカール、IAMのシャバネル、ボーラアルゴンのフザルスキー。
メンバー的にはシャバネルが一番大物かな。
Stage8_逃げ

第7ステージ。

この日はアップダウンがあるもののスプリントステージでした。
Stage7_Profile

ゴール前もやや登っていますね。
Stage7_Last km

第6ステージ。この日のコースは途中細かいアップダウンが結構あり、ゴール前も登りということでピュアスプリンターの集団スプリントにはならなそうなコースプロフィールです。

Stage6_Profile

じゃあ誰向きかって!?
そう!!あの人です!!ついにステージ優勝か!?
しかしゴール前7%って結構パンチありますねぇ、、、
Stage6_Last km

さて、第5ステージはアップダウンがあるものの、山岳ポイントの設定もなく、ピュアスプリンター達向けのステージです。

Stage5_Profile

 

この日も地元のプロコンチネンタルチームのブルターニュのペリコンがひとり逃げます。
しかし、ブルターニュはほぼ毎日逃げに乗ってますね。露出してなんぼってのもあるしフランスの中でも特にブルターニュ地方走っているので、まぁ当然と言えば、当然かも。。

この日も横風が結構強い条件となりましたが、ティンコフ、スカイ、BMC等が集団コントロールするも、第2ステージの様に中切れを狙う動きなく平穏なレースとなりました。

第4ステージは前日同様、北のクラシック風コースになってます。

昨年に続きパヴェ(石畳み)区間が7つ組み込まれ、そのうち3つは今年のパリ~ルーベでも使用されており、まさに“プチ・パリ~ルーベ”なコースです。
去年は大雨の中の滑る、泥んこレースでしたが、今年はどうなるでしょう!?
そしてやっとツール・ド・フランスがフランスを走ります。途中まではベルギーですが。

ではまず恒例のコースプロフィールから。
四角の中に赤い数字が振られているのがパヴェ区間です。
見ての通り後半に集中しており、まさに勝負の行方は後半まで分かりません。

Stage4_Profile

第3ステージの観戦記書いていきます。
第3ステージはゴールが“ユイの壁”の坂上に設定されており、プチ・フレッシュ・ワロンヌと呼ばれるコース設定です。

ツール・ド・フランス特集⑥ ~サイクルロードレース的用語集~の「勾配」のところで紹介しましたが、ユイの壁は最大勾配26%を誇る超激坂です。
といっても、最大勾配26%はコーナーの内側を通った場合の勾配で、19%というのが実際のコースとしての最大勾配です。

Huy_Profile

“ユイの壁”断面図

筆者も22%の坂を登ったことがあるんですが、インナーローでないと回せないですし、速度も10km/hが限界でしたが、プロ選手は時速20km/hで登って行きます。
フレッシュ・ワロンヌではそんなユイの壁を3回も登りますが、距離が1,300mと短いので、プロ選手からしたら “走るだけ”なら超級山岳とかと比べてかなり楽なのでしょう。
でも実際はそこで、“レース”をするというんだから恐れ入りますね。

続いて第2ステージ観戦記です。
途中、大きな動きや波乱もあり非常に見応えのあるレースでした!!
では早速書いていきます。

 

第2ステージ 平坦ステージ ユトレヒト~ゼーラント 166km
今大会初の“レース”となる第2ステージはユトレヒト~ゼーラントの166kmで行われた。
コースプロフィールをご覧いただければわかる通りのド平坦のスプリントステージだ。

Stage2Profile

さて4日に開幕したツール・ド・フランスですが、これまでは勝手に“特集”ということでツールやジャージの紹介をしてきましたが、これからはレース結果を書いていきたいと思います。

が、あくまで“観戦記”なので、筆者が観戦出来て、書く余裕があった場合のみに限ります、、、^^;
では早速土日に行われた第1、第2ステージについて書いてみましょう。

 

第1ステージ 個人タイムトライアル ユトレヒト 13.8km
第1ステージは個人タイムトライアル(TT)でしたので、簡単に結果のみ記載します。

198名の選手が1分間隔で出走して一番早いタイムで走った選手がもちろんステージ優勝なわけですが、第1ステージなのでいつもの個人TTとは異なり優勝=マイヨ・ジョーヌとなる実にわかり易い設定ですね。

TTスペシャリスト達はマイヨ・ジョーヌを1日でも着るべく気合いが入っていたことでしょう。

第一走者テクレハイマノ

全体の第一走者 MTNクベカのテクレハイマノ

今日は超個人的な注目選手の紹介をしたいと思います。

 

これはどこのメディアを見ても同じこと言われていますが、今年のマイヨ・ジョーヌは
アルベルト・コンタドール(ティンコフ=サクソ)
クリストファー・フルーム(チームスカイ)
ナイロ・キンタナ(モビスター・チーム)
ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ・プロ・チーム)
の4強争いで間違いないでしょう。

これまで簡単にツールの概要や各部門のリーダージャージのことを紹介して来ましたが、サイクルロードレース観戦にあたって、

中継等でよく使われる用語をいくつか紹介使用しようと思います。

なお、筆者の主観で書いているので、厳密にはちょっと違ったりする部分がある可能性もあるので悪しからず。。

 

アクチュアルスタート
もちろんスタート地点(ライン)からスタートするのですが、スタート地点から実際に競技が開始される地点までに一定の距離が設けられている場合があり、
実際の競技開始地点をアクチュアルスタートと言う。
アクチュアルスタートまでは審判車に先導されゆっくり走り、審判車から振られる旗を合図に実際のスタートが切られます。
また、アクチュアルスタートまでのゆっくりした走行をパレードランと言ったりもします。