“鉄人”アダム・ハンセンによるトークショー in CYCLE MODE international 2016
今年のサイクルモードにおける注目イベントのひとつである、“鉄人”アダム・ハンセン選手によるトークショーとサイン会についてご紹介していきます。
なお、同様にトークショーとサイン会が予定されていたブラッドリー・ウィギンス選手の来日は残念ながら中止となってしまいました。
◎サイクルロードレース界の“鉄人”
アダム・ハンセン選手(オーストラリア)は、プロチームの最上位カテゴリーであるUCIワールドチームのロット=ソウダルに所属する選手です。
様々なカテゴリーに区分されるサイクルロードレースにおいて、最高峰のレースとして位置づけされているのがグランツールと呼ばれる3つのステージレースです。
イタリア、フランス、スペインの3ヵ国で行われるグランツールは、どのレースも3週間に渡って21のステージで行われ、時には1日250km超える距離を走り、
時には2,000mを超えるアルプス山脈やピレネー山脈の山々を登り、およそ3,500kmの総距離で争われる非常に過酷なレースです。
そんなグランツールを2011年のブエルタ・ア・エスパーニャ以来、16回連続で出場・完走しているのが、“鉄人”アダム・ハンセン選手です。
16連続完走は世界記録となっており、今年も全てのレースを完走し、現在も更新中の大記録です。
最高峰のレースであるグランツールに出場している選手達はまさに世界のトッププロなのですが、そんな選手達ですら、落車による負傷や連日の厳しいレースによる体調不良、
場合によっては先頭ゴールタイムから規定の時間内にゴール出来なかったことによるタイムアウト等により、全体の2割近い選手がリタイアしてしまうほどグランツールは過酷なレースです。
アダム・ハンセン選手自身も昨年のツール・ド・フランスで落車し右肩脱臼によるリタイアの危機がありましたが、怪我を押して出走しつづけ見事完走を果たしました。
また、もし完走したとしても身体へのダメージが大きく、疲労の回復に時間を要するため、同一年に行われるグランツール全てに出場すること自体が非常に珍しいことです。
故に、アダム・ハンセン選手の連続出場・完走記録がいかにすごいか分かりますし、まさに“鉄人”と呼ぶにふさわしい偉大な選手です。
もちろん最高峰のレースに出場し続けているということは、当然世界でトップレベルの実力を備え、チーム内における役割をきちんと果たしチームからの信頼を勝ち得ているということで、
所属チームのロット=ソウダル(ベルギー)では、エーススプリンターであるアンドレ・グライペルの勝利のためにチームの牽引役として活躍し、チームにとって無くてはならない存在となっています。
また、エースのアシストだけではなく、平坦路を一定速度で走行しつづけることを得意とするルーラーと呼ばれる脚質を活かして、自身もグランツールでステージ2勝をあげています。
(13年ジロ・デ・イタリア/14年ブエルタ・ア・エスパーニャ)
《主な成績》
2008年 オーストラリア選手権 個人タイムトライアル 優勝
2013年 ジロ・デ・イタリア 第7ステージ 優勝
2014年 ツアー・ダウンアンダー 山岳賞
ブエルタ・ア・エスパーニャ 第19ステージ 優勝
◎トークショー/サイン会日程
《トークショー》
11月5日(土)13:00~13:30
11月6日(日)12:00~12:30
開催場所:メインステージ
《サイン会》
11月5日(土) 11:00~11:30、14:00~14:30
11月6日(日) 10:00~10:30
開催場所:リドレーブース