ツール・ド・フランス観戦記 ~第5ステージ~
さて、第5ステージはアップダウンがあるものの、山岳ポイントの設定もなく、ピュアスプリンター達向けのステージです。
この日も地元のプロコンチネンタルチームのブルターニュのペリコンがひとり逃げます。
しかし、ブルターニュはほぼ毎日逃げに乗ってますね。露出してなんぼってのもあるしフランスの中でも特にブルターニュ地方走っているので、まぁ当然と言えば、当然かも。。
この日も横風が結構強い条件となりましたが、ティンコフ、スカイ、BMC等が集団コントロールするも、第2ステージの様に中切れを狙う動きなく平穏なレースとなりました。
前半に落車が発生しブアニ(コフィディス)がリタイア。
ブアニはツール直前のフランス選手権のゴール前で落車負傷し、ツール出場自体も危ぶまれていた中の出場だっただけに、不運が続いてしまった感じ。
残り110kmを切った付近で落車が発生し20人ほどが巻き込まれます。
これにより1分半弱程メイン集団から後方集団が遅れてしまいます。
この落車を皮切りに、その後小規模落車が5回程発生しやや混乱した様相を呈してきますが、逃げるペリコンとの差は一時20秒強まで縮まるも、そこから再度開いていきます。
中間スプリント地点はひとり逃げのペリコンが1位通過し、2位以下を集団内の選手で争います。
中間スプリント地点が近付くとジャイアント=アルペシン、エティックスがトレインを作ってスプリンターを牽引しますが、エティックスのトレインは綺麗にそろわず、いまいち機能せず。。
その後ろにサガン、さらにその後にグライペルが構えます。
スプリントをかけるときにサガンがエティックスのアシストに詰まり仕掛けが遅れます。
その後から仕掛けたグライペルが右持ちだし一気に差し切り先頭通過し20ポイントを獲得。
それに、デゲンコルブ、カベンディッシユ、サガンと続く。
サガンは毎回アシストなしに無賃乗車で頑張ってますね~。
集団ではペースアップして中切れが起こり、3つの集団にわかれるも、総合系有力選手には影響なし。
残り97km地点で逃げたペリコン吸収。
残り75km地点で再び中切れが起こり、70名ほどが一気に遅れる。
また一度止んでいた雨が再び降り始め、ここからレースが動き出します。
残り66km地点でスプリントでのステージ優勝狙うカベンディッシユがパンクするが、アシストに助けられなんとか集団に戻る。
残り30km切ったとこで5分弱までひろがり、残り25kmで5分半。
カチューシャの選手が前を走る選手に突っ込み、集団後方で落車が発生し、ピノーら20人ほどが巻き込まれる
集団はアスタナ、BMC、エティックス、スカイ、ティンコフが引いて進むが、残り3kmでエティックス、クベカ、アスタナが前方でトレインを形成。
残り2kmからマルティンが引くマーク4番目にカベンディッシュが控え、脚を溜める展開。
ジャイアントも前方へ進出し、前方がやや入り乱れた状態となり、エティックス2名が先頭を引くが、カベンディッシュとの間に他のチームが入り、エティックスのトレインが崩壊してしまう。
残り250mでクリストフが最初にしかけ仕掛け、捌いてきたカベンディッシュもスプリントに加わる。
マイヨ・ヴェールのグライペルが落ちてきた発射台に埋もれ仕掛けが遅れてしまうが、左に持ち出すと一気に前を差し切りステージ2勝目を飾った。そこからでも来ちゃうの?って感じで好調のよさが窺えますね。
2着はまたしてもサガン。グライペル同様に埋もれてしまいさらに仕掛けが遅れるも、グライペルの更に左大外に持ち出し、豪脚でグライペル以外をまとめて差し切った。
最後の脚色だけならサガンが一番でしたが、今日も惜しくも2着。
しかし、ピュアスプリンターじゃないし、途中コンタドールのための走りもしながら、アシストもいない中いつも1人で立ち回って、ピュアスプリンターと同様かそれ以上の勝負をするんだから、ホントにサガンってすごい選手です。
なので、一番好きな選手です笑 これからも贔屓目で見て行きます!!