ツール・ド・フランス特集② ~総合リーダージャージ:マイヨ・ジョーヌ~
グランツール等のステージレースでは、総合、スプリント、山岳等の部門ごとに各賞が設定されており、各ステージ終了時点で各部門の首位に
立っている選手に各賞ジャージが与えられ、翌ステージではそのジャージを着て出走することになります。
今回はツール・ド・フランスの各賞ジャージを紹介していきましょう。
各賞ジャージに注目して観戦することで、より一層レースを楽しめること間違いなしです!!
マイヨ・ジョーヌ(maillot jaune)
総合リーダージャージで、各ステージの走破タイムの合計が一番早い選手が着用することができる。つまり最終21ステージが終わった時点で
マイヨ・ジョーヌを着用している選手が総合優勝となります。
マイヨはフランス語で運動着(ジャージ)、ジョーヌは黄色の意味で、英語で言えばイエロー・ジャージです。
ステージレースでは見た目上の首位が分かりづらい為、総合首位の選手が特別なジャージを着用することで、一目で誰が首位の選手か
判別しやすくするために1919年から導入されました。
黄色になった由来はツールの主催者であるスポーツ新聞のロト紙(現レキップ紙)の紙面が黄色だったためと言われています。
日本の一般紙の様にグレーの紙面だったらマイヨ・ジョーヌは生まれていないんですね。
ただ目立つ色にしようとして黄色になったという説もあったりはするんですが、、、
サイクルロードレースの最高峰ツール・ド・フランスの総合リーダージャージである、この黄色いジャージに1日でも袖を通すことは、
選手にとって大変名誉なことです。
最終21ステージはスプリントステージなので、よほどタイム差が拮抗していない限り総合優勝争いは行われず、20ステージが
終わった時点でマイヨ・ジョーヌを着用していれば、最終ステージは完走すれば総合優勝を獲得することができるといった暗黙の了解があります。
サイクルロードレースではこういった明文化されたルール以外の不文律が結構あったりするので、その辺りにも注目して観戦するとより一層楽しめるかと思います。
また、最終ステージのスタート後しばらくは、他のチームの選手とも健闘を讃えあい、マイヨ・ジョーヌとそのアシスト選手達が走りながら
シャンパンで乾杯といったシーンもあったり、和やかなムードでパレードランが行われます。
レースが本格化するのは、パリ・シャンゼリゼ通りの周回コースに入ってからで、ゴールを狙うスプリンター達の最後の熱い闘いが繰り広げられます。
はたして今年パリで「マイヨ・ジョーヌ」を着るのは誰なのか、、、
開幕が待ち遠しいですね!!