電動アシストロードバイク『ヤマハYPJ-R』in サイクルモード2015
新たなスポーツバイクのジャンルとなるかもしれない電動アシスト付きロードバイク『ヤマハYPJ-R』が来月12月に発売されます。
サイクルモード2015で試乗してきたので、個人的な感想含めて紹介していきます。
まず、電動アシスト付きと聞くと、『ロードバイクなのに?』と皆さん思いますよね?
ロードバイクは『自分の力で漕いでなんぼ』という声もあるでしょうし、当然賛否両論あると思います。
そもそも電動自転車のイメージとして想像されるのは、いわゆる『ママチャリ』ですよね?
電動自転車のイメージは、早く走るとか、長距離を走るとか、走行性能とか、そういうことではなく、まさに『アシスト機能』を使って、荷物やお子さんを乗せていても坂道をスイスイ登り、信号待ち等の停止状態からの発進も楽な自転車ではないでしょうか。
YPJ-Rはそんな電動アシスト自転車とは一線を画した、新たなジャンルです。
ロードバイク入門の方、再度ロードを始めたいなという年配の方、自分の力だけで走るのには自信のない方等、あくまで自分の力で走り、走り自体を楽しむこと目的としたユーザーをターゲットとしているとのこと。
では、実際に仕様を紹介していきましょう。
▼車体
フレームはヤマハ独自設計の専用アルミフレームで、スポーツ自転車として走行性能を実現とするため、強度を保ちつつも可能な限り軽量化が図られており、ダウンチューブに設置されたバッテリーがなければ、一見普通のロードバイクと変わらないフォルムに仕上がっています、
フロントディレイラー、リアディレイラー、ブレーキ、レバーには、シマノ製コンポーネント『105』が採用されており、これに関してはまさにロードバイクと同等のスペックと言っていいでしょう。
フロントクランクはBB部分に設置される電動アシストドライブユニットと一体型の為、変更不可とのことですが、それ以外のコンポーネントについては換装も可能とのこと。
ホイールもロードバイクと同じ規格のためタイヤ等は通常と同様と考えてよいそうですが、後輪だけはスピードセンサーが内蔵されており、交換は不可とのことです。
▼電動ドライブユニット
電動アシストするドライブユニットも通常の電動アシスト自転車用のそれとは異なり、ドライブユニット自体の重量は約3.4kgと小型化、軽量化が図られています。
走りを重視したYPJ-R専用とはいえ、通常のものと比べ高出力ということではないそうで、あくまで自転車全体での軽量化等によって通常の電動アシスト自転車との走行性能の差別化を図っているとのこと。
ドライブユニットによるアシストは時速10kmから徐々に減少していき、時速24kmに達した時点でなくなり、これは通常の電動アシスト自転車と同様の仕様となっています。
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また、ハンドル部分に専用の液晶マルチファンクションディスプレイが設置され、このディスプレイには速度、平均速度、最大速度、ケイデンス、消費カロリー等の一般的なサイクルコンピュータと同等の情報が表示されるとともに、ペダリングパワーメーターの機能まで備えてます。
パワーメーター機能は、常に人の動力を感知してドライブユニットがアシストしている電動アシスト自転車だからこそ出来るものだそう。
普通パワーメーターだか買ったら10万はくだらないので、ある意味おトクかもしれないですね。
また、アシスト力は3つのモードから選択でき、ディスプレイには選択しているモードが表示される。もちろんアシストなしも選択できます。
アシスト走行の可能距離は、もっともアシスト力の強い「HIGH」で14km、「STD」で22km、もっともアシスト力の弱い「ECO」で48kmとなっており、走行環境や距離に応じたモードを選択しての走行が可能です。
▼バッテリー
ドライブユニットに給電するバッテリーも専用に開発された小型リチウムイオンバッテリーで重量は約600gで通常の電動アシスト自転車と比べるとかなり小型となっています。
充電は通常のコンセントで行うことができ、約1時間で満充電となるので、仮に電池切れとなってしまった場合も比較的容易にリカバリーできそうです。
またこの小型バッテリーにはUSBポートが2つ設けられており、USBケーブルを利用してスマートフォン等の充電を行うことも出来ます。
ライド先で「スマートフォンの充電が切れてしまった」という時の緊急回避にも役立ちそう。ただし、その分当然アシスト走行距離が減少するので注意が必要ですね。
▼試乗感想
たしかなインプレが出来るほどの知識がないですが、せっかく試乗させていただいたので個人的な感想を書いておこうと思います。
まず、最初に車体に触れたときの印象は正直『重い』でした。
普段ロードバイクに乗っている人は同様の印象をもつと思います。実際車重が約15kgあるので、およそロードバイク2台分くらいの重量です。
しかし、実際に走り出してみるとまったく重量感を感じさせません。
もちろん電動アシストされているからだと言ってしまえばそれまでかもしれないのですが、過去に乗ったことがある電動アシスト自転車と比較しても軽快な走りの印象です。
特に発進時、トルクをかけた際の反応はよく、グッと伸びがあり、特にHIGHモードでの加速感はとても気持ちがいいです。
前述の通りドライブユニットによるアシストはモードを問わず10kmを超えると逓減していき、24kmで切れのだが、走っていてメーターを見ると30kmを示しており、アシストが切れたことがまったくわからない。
それくらい中低速域での加速はスムーズであり、且つアシスト終了後の走行感は通常のロードバイクと変わりません。
もちろん限られた試乗コース内だけの感想なので、時速30km程度の中速域から緩やかな登りに入ったり、アシストなしでの登坂等では重量によるハンデはあるでしょう。
そういった意味ではやはりロードバイクには敵わないというのは否めないと思います。
ただ、やはりこの自転車はいわゆるロードバイク的な乗り方をするというよりは、電動アシスト自転車ではあるが「走りも楽しみたい」という部分にフォーカスしており、STOP&GOの多い街乗りや、そこまでガチではないけど気軽にサイクリングを楽しみたい等のニーズに対応したバイクだと思いました。
いつものママチャリではなくYPJ-Rに乗って街中を走ったり、通勤したり、サイクリングをしたりすることで、走ることの楽しさ、爽快感を感じることが出来るのではないかと思いました。
最後に試乗受付が終わっていたにも関わらず、快く試乗のご案内していただいたYAMAHAのご担当者様にはこの場を借りて改めてお礼申し上げたいです。
貴重な体験をありがとうございました。