ツール・ド・フランス特集④ ~各賞ジャージ2~

投稿者: カテゴリー: サイクルロードレース オン 2015年6月29日

前回に続き各賞ジャージの紹介です。

山岳賞と新人賞、サラっと行きましょう!!

 

山を制する者 マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ

マイヨ・ヴェールと同じく、ゴールやステージ途中の山頂や峠に設定された山岳ポイント(地点)の到達・通過順位応じて山岳ポイントが加算され、
最も多くのポイントを獲得している選手が山岳賞のマイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュを着用します。
マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ

2015年マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ(レプリカ)  ©ASO

山岳ポイントは山岳の難易度に応じて設定されるポイント(点数)が異なり、当然難易度の高い地点にはより多くのポイント(点数)が設定されています。

難易度は以下の5つに分類されます。

カテゴリー超級:獲得標高1,000m以上
カテゴリー1級:獲得標高800m以上
カテゴリー2級:獲得標高500m以上
カテゴリー3級:獲得標高200m以上
カテゴリー4級:それ以下

但し、獲得標高が大きくても、勾配が緩やかだったり、レース序盤だったり、それ以外の基準も含めて総合的に主催者が判断し設定するので、
明確な基準があるというわけではない様です。

 

今年は21ステージ中、中級山岳ステージが3つ、上級山岳ステージが7つと計10の山岳ステージが設定されており、その中の5つが頂上ゴールです。

 

ツールでは序盤はカテゴリー4級、あっても3級程度ですが、中盤から終盤のピレネー、アルプスのステージではカテゴリー1級や超級が複数組み込まれる厳しいステージが続くので、山岳賞争いが本格化するのは中盤以降と言っていいでしょう。

表を見てもらえば分かりますが、上位カテゴリーの得点配分がかなり多く、厳しい山岳ステージが設定されている終盤の1ステージだけで一気に首位に立つということがあり得るので。
山岳ポイント

総合争いの勝負を分ける第3週のアルプス4連戦の山岳ポイント(地点)の設定を参考までに書いてみると、、、

第17ステージ(161.0km)・・・3級、3級、2級、1級、2級(頂上ゴール)Stage17

第18ステージ(168.5km)・・・2級、3級、3級、3級、2級、超級、2級Stage18

第19ステージ(138.0km)・・・1級、超級、2級、1級(頂上ゴール)Stage19

第20ステージ(110.5km)・・・超級、超級(頂上ゴール)Stage20

17、、、最高標高地点通過、、、
18、、、アップダウンありすぎ、、、
19とか、、20とか、、もうなんの?どれだけひたすら登るの!?
もうどんだけぇ~!!!って感じです(>_<)
でも、同じグランツールのジロやブエルタに比べればまだ優しいという。。

ちなみに、第20ステージは春の地すべりでガリビエ峠(標高2,645m)への道が未だ通れないらしく、ガリビエ峠がルートから外されてしまいました。
(ガリビエ峠の代わりに、第19ステージに組み込まれているクロワ・ド・フェール峠を別ルートで登るとのこと)

過去名勝負が幾度となく繰り広げられてきたガリビエ、ラルプ・デュエズという2つのカテゴリー超級の峠が組み込まれ、しかも最終日前日なので、
マイヨ・ジョーヌを賭けた最後の大勝負となるステージだったのでちょっと残念ですね。。

それによって山岳賞とは別に最高標高地点をトップ通過した選手に贈られるアンリ・デグランジュ賞も、ガリビエ峠から第17ステージのダロス峠(標高2,250m)に変更とのことです。

 

新人賞までいくつもりでしたが、、、
これまた長くなったのでまた次回、、、