大型補強により真のビッグチームへ
まず一番に紹介したいのは、大型補強により一層強力な布陣となったティンコフ=サクソだ。
2014年シーズンからロシアの資産家オレグ・ティンコフ氏がオーナーとなり、ティンコフクレジットシステムバンクとサクソバンクがタイトルスポンサーを務める。
2016年までに「世界一のチームにしたい」とティンコフ氏が語っていた様に、UCIワールドチームの中でもトップクラスと言われるその資金力でこの冬も大型補強を行い、キャノンデールからペーター・サガン、イヴァン・バッソ、トレックからはロベルト・キセルロウスキーという実力者を獲得。
春のクラシックではサガンが
エースを務めるとも言われており、「ロンド・ファン・フラーンデレン」「パリ〜ルーベ」等での優勝を狙ってくるだろう。
2015年機材
フレームは今年も引き続きSPECIALIZED(スペシャライズド)の TARMAC(ターマック)を使用。コンポーネントは昨年のSRAM(スラム) RED(レッド)からSHIMANO(シマノ)Dura Ace Di2(デュラエース・ディーアイツー)へ変更となった。
また、クランク、シートポスト、ハンドル等のパーツはFSAを採用しており、クランク、シートポストはK-FORCE(ケイ・フォース)、ハンドルはステム一体型のPLASMA INTEGRATED COMPACT(プラズマインテグレーテッドコンパクト)を、ホイールはSPECIALIZEDのRoval (ロヴァール)を使用する。
ツールではコンタドールと新加入のサガンのWエース!?
グランツール6勝の“絶対エース”コンタドールは、今年ジロとツールに出走を予定しており、ジロでは2008年ぶり、ツールでは2009年ぶりの総合優勝を狙ってくるだろう。
新加入のイヴァン・バッソも山岳アシストの一翼を担うと思われ、昨年のブエルタで見せた圧倒的な存在感と昨シーズンの安定感(ツール以外の出場したステージレースは総合優勝か2位、ツールは落車骨折によりリタイア)があれば、2008年以来のダブルツールも見えてくる。
サガンはツール・ド・フランスのポイント賞マイヨ・ヴェールを3連覇中であり、4連覇をもちろん狙ってくると思われ、ツールでの“絶対エース”コンタドールとの兼ね合いが気になるところだ。
総合優勝マイヨ・ジョーヌを狙うコンタドールのためのアシストを多く入れるのか、マイヨ・ヴェールを狙うサガンのための発射台を用意するのか、チームの構成が非常に見ものであり、楽しみでもある。
サガンもスプリントポイントを狙うステージ以外ではアシストに加わるだろうし、キャノンデール時代も発射台なしで他チームの列車に“無賃乗車”しポイントを奪い取っていいたことからすると、チームとしては当然2賞獲得を狙ってどちらかといえば総合系よりのチーム構成をしてくるのではないだろうか。
昨年急成長を見せツールで山岳賞マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを獲得したラファウ・マイカ、一昨年ジャパンカップで食物汚染によるドーピング陽性反応により受けた暫定出場停止処分明けの昨年のジロでステージ2勝、ツールでもステージ1勝をあげたマイケル・ロジャース、基本はアシストに徹すると思われるがうまく逃げやアタックが決まればそのまま勝ちきれるロマン・クロイツィゲル、以前より衰えはみえるもののスプリントステージでの一発に期待したいダニエーレ・ベンナーティ等、ステージ優勝を狙える選手も多数在籍している。