リア11速化や電動化とその進化が止まることのないコンポーネント。
そんなコンポーネント市場で3大メーカーの中で唯一電動コンポが無かったSRAMから、ついに電動コンポーネントが発表された。
さらにシマノ、カンパニョーロを超えるワイヤレスというおまけ付き。
今年のツアー・ダウンアンダーでAG2Rが使用しテストされて以降、様々なレースでプロトタイプのテストが行われていることが報じられていたが、ついに正式発表となった。
電動でフロント/リアディレイラーを動かしシフトチェンジする点は当然シマノ、カンパと一緒だが、最大の違いはワイヤレスであるということ。
有線で信号を送りディレイラーのモーターを動かすシマノ、カンパとは異なり、SRAM RED ETAPは無線で信号を送りディレイラーのモーターを動かす。
無線方式もBluetooth等の既存規格ではなく、SRAM独自開発というから気合いの入り様が窺える。
独自のシフト方法
元々SRAMのシフト方法は、シマノ、カンパがシフトアップとダウンを2つのレバーで行うのに対し、ダブルタップレバーという1つのレバーでシフトアップとダウンを行う独自のものだったが、
今回のSRAM RED ETAPでは通常の右がリア、左がフロントのシフトという概念すら覆してきた。
左右のレバーが1つというのは変わらないが、リアのシフトアップは右のレバーを、シフトダウンは左のレバーで操作する。
ではフロントディレイラーの操作は?というと、なんと左右同時押しで操作するという、まったく新しいコンセプトとなっている。
ワイヤレスの強みは?
単純な話だがシフターケーブルを一切としないためその分重量が軽くなるというメリットや断線によるシフト不能ということにも陥らないというメリットはあるだろう。
しかしワイヤレスのペアリングに支障をきたせば断線同様にシフト不能ということはありえるのではないか。
メンテナンス性についてもまだ情報がないため紹介が出来ないが、個人的には電子系知識がある程度ないと厳しいのではないか?とどうしても思ってしまう。
気になるコンポ自体の重量はというとシフトレバーは左右ペアで260g、フロントディレイラー187g、リアディレイラー239gで、例えば競合のDURA-ACE Di2に劣っている様に思うが、
ディレイラーに関してはバッテリー込の重量ということを考えると決して重いというわけでもない様に思われる。
グループセット内容
SRAM RED ETAPシフトブレーキレバー
SRAM RED ETAPフロントディレイラー(バッテリー含む)
SRAM RED ETAPリアディレイラー(バッテリー含む)
GXPクランクセット
GXPボトムブラケット
XG-1190 スプロケットカセット
SRAM RED 22 チェーン
SRAM RED ブレーキセット
充電器
USBスティック
メーカー希望小売価格:2,758ドル 2,691ユーロ 2,059ポンド