※画像や順位表などは後ほど更新します。
第13ステージ以降、休日は自分が走っていたり、平日は仕事等々投稿の時間を確保出来ず更新が出来ていませんでしたが、ツール自体が終わってしまうので、一気に飛ばして第20ステージを書いてしまいます。
※第13~19ステージは後日時間が許せば振り返りというか総集編として書きたいと思います。
さて、第20ステージはガリビエ峠からクロワ・ドゥ・フェール峠に変更になったものの、超級が2つ含まれる最終の第21ステージ前の実質の総合争い最後のステージ。
ツールではお馴染みの名物峠“ラルプ・デュエズ”の頂上ゴールでの最終決戦です!!
21の九十九折からなるラルプ・デュエズは、登坂距離13.8km、平均勾配8.1%。標高差にして1,130mを一気に駆け上がる、まさに最後の決戦に相応しい舞台です。
余談ですが、ラルプ・デュエズの最速タイムはマルコ・パンターニがマークした37分35秒です。1,100m以上登るのに1時間かからないんですからトップ選手ってホントにすごいですね。
また、毎回オランダ人観客が陣取る第7コーナーはオランダコーナーと呼ばれ名物となっていて、毎年オレンジ色に染まります。
第20ステージ前の状況としては、第19ステージで2位とフルーム(スカイ)に先着したキンタナ(モビスター)がここまで総合首位を独走しているフルームとの差をやや縮めたものの、まだフルームのリードは総合2位のキンタナに対し2分38秒、3位バルベルデ(モビスター)に対しては5分25秒と大きなものがあります。
逆転の可能性は非常に薄いもののモビスターが積極的な動きをするのか、名物峠“ラルプ・デュエズ”を一番に駆け上がるのは誰なのか、激しいレースとなりそうです。
山岳賞争いも拮抗しており、バルデが守るのか、フルーム、ホアキン、キンタナらの2位以下のメンバーが逆転するのかも見所です。頂上ゴールはポイント2倍で50ポイントが与えられるので、一気に逆転も夢ではありません。
スタート直後は下り基調で且つ追い風と逃げやすい状況の中、アクチュアルスタートと同時にFDJのジェニエが飛び出し、ナバルダスカス(キャノンデール・ガーミン)が付いていき、さらにその後ろからバク(ロットソウダル)とエデ(コフィディス)が追い合流。
更に、ペリコン(ブルターニュ)、ゲシュケ(ジャイアント・アルペシン)、ポッツァート(ランプレ)、イサギレ・インサウスティ(モビスター)らが逃げグループへのジャンプを狙うが、これは容認されない。
10km進んだ残り100km地点での逃げと集団の差は50秒だったが、その後やや集団のペースは落ち着き、クロワ・ドゥ・フェール峠の登り口では6分26秒まで広がり、いよいよ途中1kmほどの下りを含む29kmの登坂が始まる。
前半12kmは1kmの下りを含むが勾配9%以上の区間も含む急勾配区間、中盤は緩斜面で、終盤再度7~8%の急坂区間となる。
集団はスカイがコントロールして登り始めるが、1人、また1人と集団から飛び出していくが集団はこれを容認。
飛び出した中にはバルギル(ジャイアント=アルペシン)、マイカ(ティンコフ=サクソ)らが含まれ、追走集団が形成される。
追走集団とメイン集団の差は1分ほどまで広がったが、山岳賞を狙うバルデのAG2Rが引いてペースアップ。スカイのアシスト陣にとっては仕事をしなくていい展開となる。
しかし、これにより集団からも切れて行く選手が続出。
程なくしてメイン集団が追走集団を吸収するが、プラサ(ランプレ)、マイカ、アナコナ(モビスター)はペースアップし再び30秒ほどのタイム差を一時は確保したが、結局ハイペースでAG2Rが引く集団に飲み込まれた。
それでも逃げグループと集団の差は5分と10km先の頂上までに捕まえるには難しい差が残っている。
なおもペロー(AG2R)とヴュイエルモーズ(同)が引き続け、早くも集団は4、50人までに絞られてしまった。
頂上まで5km手前のところでジェニエが逃げグループから抜け出し、集団からは再度アナコナが抜け出しを図り、ヴュイエルモーズがバルデを引き上げようとするが、バルデがいっぱいになってしまう。
そこにアスタナのスカルポーニがニバリを連れて先頭を引きアナコナを捉えたところでバルベルデがアタックし、再度集団はスカイのコントロールに。
さらにキンタナもアタック。先頭を引くスカイはやや反応が遅れ、引いていたロッシュは切れてしまい、ポートが引いてなんとか10秒差を保つ。
キンタナは先にアタックしたチームメイトのバルベルデと合流。
ポートの引く集団も後ろは千切れ、フルーム、ニバリ、コンタドール(ティンコフ=サクソ)の3人だけとなる。
ジェニエが2分43秒差をつけてクロワ・ドゥ・フェールの頂上をトップ通過。
コンタドールは遅れてしまい、ニバリがアタック。フルームはこれに付いていくが、ポートは下がってしまったが、程なく頂上を迎え、前のモビスター2名とフルーム、ニバリの4人での下りとなる。
しかし前日の優勝からも見てとれますが、ニバリは前中盤の不調がウソの様にここにきて調子よさそうですねぇ。
まぁ機械じゃないので無理な話ですがこの調子を最初から続けてれば結果は違ったでしょうね。。
遅れたコンタドールのグループとの差は30秒弱。
しかし落車もあったとはいえ、やはりジロの疲れからかコンタドールは調子上がらないですねT_T
3週目入ってズルズルと後退してちゃってますもん。。ダブルツール見たかったんですが、、
その後スローダウンしたところにコンタドールのグループが合流、更に遅れていた集団のメンバーも合流し、総合優勝、表彰台を狙う面々の第1ラウンドが終了。
ラルプ・デュエズの登り口までの区間で逃げるジェニエは最大4分10秒まで広げたが登り口時点ではやや縮んで3分48秒。
集団が登りだす手前でニバリがパンクしバイクごと交換。やや遅れてしまうもなんとか集団に戻るが、ライバルたちに対して足を先に使ってしまう。
ニバリが集団後方に戻るかというタイミングでキンタナがアタックし集団先頭のペースが上がった。
ニバリにとっては悪いタイミングでのペースアップとなってしまい1分の差がついてしまう。
一度スカイが前を抑えるが、再度キンタナがアタック。
二度のアタックで集団は崩壊し、スカイのポエルス、ポート、フルーム、ティンコフのコンタドール、マイカ、モビスターのバルベルデだけに絞られた。
だいたいこれもいつものメンツですね。
ニバリは結局パンクに泣かされ集団後方から1人追い上げとなってしまったのは残念。このグループにいたら、スカイにとっても嫌な存在だっただろうに。。
バルベルデがアタックし、さらにキンタナがアタック。モビスターの攻撃が続くが、ポエルスがチェックするが、フルームがやや離れてしまいポエルスとポートは待つことに。
フルームはここに来て調子が悪い方向に行っちゃてる感じ。
それを見たキンタナが仕掛けバルベルデと共に差を広げていきます。
先頭では残り8.5kmのところでピノー(FDJ)とヘシェダル(キャノンデール・ガーミン)が追いつき3人に。
ヘシェダルってジロでもそうでしたが、いつも3週目に入ってからやたら目立ち出して、回せる状態になってるのが面白いですね。
前半とか実況で名前すら聞くこともほとんどないのに笑
でもグランツール獲ってるんだからやっぱり凄いライダーなんですね!!
キンタナとフルームの差は30秒まで開き、2分38秒差で総合首位をいくフルームのお尻に火がついた!?
そんな中オランダコーナーを通過していきますが、毎回思うけど、ここの観客はとにかくスゴい!!いろんな意味で。。
走ってる立場からしたらあんなの邪魔でしかないし、迷惑の極みだろうな。。
興奮するのは勝手だけど、やっぱり節度を守って応援もしないとダメですね‐_‐
キンタナを押してたコロンビアの旗もったヤツとか、フルームにツバかけたヤツとか。。
そういうヤツは観に来るべきではないですね。
もちろん全ての選手に声援を送っている純粋なファンが大多数だとは思うけど。。
残り3kmを切って逃げ粘るピノーとキンタナの差は34秒、キンタナとフルームの1分1秒。
このままピノーが逃げ切るのか、総合はフルーム首位を守るのか。
ピノーは粘りに粘り、22秒の差を持ってフラムルージュを通過。
そこからもペースを落とすことなく走り切り、そのまま逃げ切って嬉しい嬉しいステージ優勝を飾りました。
前半トラブルに見舞われて気持ちが切れちゃってる様なシーンも見かけましたが、最後の最後に優勝出来てよかったし、ゴール前のガッツポーズがホント物語ってましたね^^
キンタナはピノーから17秒遅れてゴールし、フルームのゴールを待ちます。
フルームは結局キンタナから1分20秒遅れでゴールし総合首位を守り、最終ステージがあるとは言え、総合優勝を手中に収めた。
5位フィニッシュによりバルデも逆転し、終わってみればマイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュも獲得ってことになりました。
しかし、第19ステージもそうでしたが、フルームはホントにあまり調子が良くなかったんですね。
でもそんな中なんとか最小限の被害で抑えた辺りはさすがですね。
フルームとキンタナの差が1分18秒であることを考えると、タラレバですが第2ステージの横風による分断で1分27秒遅れてなければ、、、