この日も前日第10ステージに続いて上級山岳ステージ。
4級1つ、3級3つ、1級1つ、超級1つと登りてんこ盛りのステージです。
1級アスペン峠と超級ツールマレーはお馴染みの山岳ですねぇ。
アスペン峠は12kmで平均勾配6.5%、ツールマレーは17.1kmで平均勾配7.3%とどちらも厳しい登りです。
登りのプロフィールはこんな感じです。
まずはアスペン峠。
続いて、ツールマレー。
どうしたら17kmも7%以上登り続けられるようになすのか知りたいもんです。練習の積み重ねなんでしょうけど。。
まず無駄に脂肪を落として軽量化しなきゃいけないですね。最近切実に思います。。
でも食べちゃうんですよね笑 みなさん分かりますよね!?この感覚!!
序盤3級を超えた後の中間スプリントは、トレンティン(エティックス=クイックステップ)、サガン(ティンコフ=サクソ)、デゲンコルブ(ジャイアント=アルペシン)で通過。
グライペル(ロットソウダル)は9位で通過し、この日の獲得ポイントがサガンと10ポイント差となり、サガンがマイヨ・ヴェールを取り返えしました。この時点ではゴールにもポイント設定されているのでバーチャルですが。
この日は、去年の山岳賞ラファウ・マイカ(ティンコフ=サクソ)、ボクレール(ユーロップカー)ら7人の逃げグループが形成される。
2つ目の3級山岳の手前残り85km地点で集団との差は5分45秒。
集団からダニエル・マーティン(キャノンデール・ガーミン)、グリブコ(アスタナ)が飛び出し、逃げグループの後ろを2分差で追走。
集団はスカイがコントロールして進みます。
1級山岳アスペン峠の登り口で逃げグループと集団の差は6分12秒まで広がる。
この登りで追走していたダン・マーティンが逃げグループに追いつき合流。
この日は気温33℃とかなり暑い中のレースなっており、逃げグループでも集団でも、頻繁にボトル補給する姿が見られました。
集団がアスペン峠の頂上を通過したときには、逃げグループとの差は7分28秒まで広がっていた。
逃げでは、マイカ、パウエルス(MTNクベカ)、シモン(コフィディス)に対し、合流したダン・マーティンがやや先行して下って行く。
登りでグループから遅れていたデマール(FDJ)下りで追いつく。
アスペン峠を逃げグループは37分49秒、メイン集団は39分25秒で登り、その差は更に広がった。
一番早く登ったのは逃げグループの追いついたダン・マーティンかな?
いよいよ超級山岳ツールマレーの登りが始まる。
登り口で逃げグループと集団との差は7分強。
登りが始まると、徐々にいっぱいになった選手が集団から遅れていく。
集団の先頭ではアスタナが前に出てややペースアップ。
そんな中、去年の2位ジャン=クリストフ・ペロー(AG2R)、3位ティボ・ピノー(FDJ)が遅れてしまう。
逃げグループからマイカが抜け出し、それを追うことが出来たのはパウエルスだけ。
集団ではルイ・コスタ(ランプレ)リタイアしてしまった。
集団先頭を引いていたアスタナのアシストが早くも1枚、また1枚と落ちていき、リッチー・ポート(スカイ)も一度遅れるも戻り、再びゲラント・トーマス(スカイ)と共に引く。
先頭は絞られ、一時、スカイポート、トーマス、モビスターのバルベルデ、BMCのサムエル・サンチェス、アスタナのカンゲルト以外、各チームの集団はエースだけとなってしまうが、しばらくして後ろから何人か追いつく。
超級ツールマレーはマイカが1位通過。山頂まで1kmを切ったところで、ニバリ(アスタナ)、ピエール・ローラン(ユーロップカー)がアタック気味に前に出るがポートとトーマスがすかさず抑える。
再度ローランがアタックするがトーマスがこれもチェックし自由にさせない。
ポートはここでお役御免で切れていきます。
ツールマレー山頂はフルーム、トーマス、ローラン、ニバリの順で通過。
53分10秒で登ったマイカに対し、集団は集1分35秒早いタイムで登り、その差は5分半まで縮まってきた。
ツールマレーを下っているときに珍事が発生。
なんと道路を牛が通過。選手がその脇をすり抜けるという、あわや大事故にも繋がりかねない状況だった。
柵のない場所で放牧しているところとかって前もって確認して、移動させといたりしないんだろうか。。
そんな下りで遅れていたバルギル(ジャイアント=アルペシン)が集団に追いつく。
残り20km地点をマイカが通過したとき、集団は残り25km地点。
タイム差は5分40秒強と逃げ切りの可能性が出てくる。
残り11kmでマイカと集団6分までひらくが、追走してきたパウエルスとの差1分6秒につまる。その後ろのダン・マーティン、ブフマン(ボーラアルゴン)との差は2分差。
最後の3級の登りに入っても後ろとの差は縮まるどころか広がり先頭マイカとメイン集団の差は6分半。
追走するダン・マーティンは登りでも27km/hといいペースで走り、更に15秒程タイム差をつめ、パウエルスを交わして単独2位になる。
残り4km手前で集団モレマ(トレック)がアタック、ニバリはまたしても遅れてしまう。
さらにそこからつづら折れの急勾配区間が続き選手達の脚を奪っていく。
空撮で見ていると、両脇の沿道から選手が近付くにつれ中央に観客が寄っていくのがちょっとおもしろいですね。
レースはトータルで141kmを逃げきったマイカがステージを制し、昨年のツールに続きステージ3勝目をあげた。
平坦よりは集団との差は生まれにくいとはいえ、マイカはさすがは去年の山岳賞といった走りでした。
コンタドールのアシストに重きをおく中、貴重なステージ優勝をあげ、チームとしても今ツールで初のステージ勝利となりました。
集団ではラスト1kmでギャロパン(ロットソウダル)がアタックするがトーマスが引き差を広げさせない。
結局最後はゴール手前でアタックしたバルベルデがやや後ろを引き離し集団の頭でゴールするが、フルーム、コンタドール、キンタナ、ヴァンガーデレンは同タイムゴールとなった。
ニバリは更に50秒弱遅れトップ10からも落ちてしまった。