さて4日に開幕したツール・ド・フランスですが、これまでは勝手に“特集”ということでツールやジャージの紹介をしてきましたが、これからはレース結果を書いていきたいと思います。
が、あくまで“観戦記”なので、筆者が観戦出来て、書く余裕があった場合のみに限ります、、、^^;
では早速土日に行われた第1、第2ステージについて書いてみましょう。
第1ステージ 個人タイムトライアル ユトレヒト 13.8km
第1ステージは個人タイムトライアル(TT)でしたので、簡単に結果のみ記載します。
198名の選手が1分間隔で出走して一番早いタイムで走った選手がもちろんステージ優勝なわけですが、第1ステージなのでいつもの個人TTとは異なり優勝=マイヨ・ジョーヌとなる実にわかり易い設定ですね。
TTスペシャリスト達はマイヨ・ジョーヌを1日でも着るべく気合いが入っていたことでしょう。
下馬評で優勝候補に上げられていた個人TT世界選手権3連覇(12-14年)のトニー・マルティン(エティックス=クイックステップ)、同じく世界選手権4勝のファビアン・カンチェラーラ(トレック)、成長著しいTT界期待の新星トム・デュムラン(ジャイアント=アルペシン)や総合有力勢が後半スタートなのに対し、早めの出走順で出走したローハン・デニス(BMC)が、それまで2位以下に大差をつけて首位に立っていた、ヨス・ファンエムデン(ロットNLユンボ)のトップタイムを15秒上回る14分56秒という脅威的なタイムで首位に立つ。
その後、次々に選手がスタートしていくも後半に進むにつれて風向きが変わって後半区間が向い風基調になったためか、タイムの更新どころか15分台後半~16分台のタイムしか出なくなってくる。
そんな中、地元オランダ期待のデュムランが割れんばかりの歓声の中出走していくが、わずかに及ばず8秒差の2位となる。
その後マルティン、カンチェラーラも5秒差、6秒差とデニスのタイムを更新することが出来ずデニスがマイヨ・ジョーヌを獲得した。
タイムは及ばなかったものの軒並み15分台後半というタイムしか出ないコース環境の中、15分フラットに近いタイムを出してきたマルティン、カンチェラーラ、デュムランは、さすがはTTスペシャリストといったところだろう。
実際ほとんどの選手が中間計測地点までの前半をそれほど遅れずに走っても、後半区間だけで1分近いタイムを失っていたにも関わらず、彼らは後半も向い風の中をデニスとほぼ同等のタイムで走ったことになる。
総合系4強では、意外にもニバリがデニスから43秒遅れでトップタイムをマーク、フルームが50秒遅れ、コンタドールが58秒遅れ、キンタナが1分1秒遅れとなり、ニバリがライバル勢から若干のリードを取った。
デニスはツール・ド・フランスの個人TT史上最速記録となる平均時速55.446kmというおまけつきで、うれしい初マイヨ・ジョーヌを獲得した。
第2ステージ編へつづく、、、