とことんロードバイク

3か月半ぶりの坂道ライド ~奥武蔵グリーンライン:林道の涼を求めて~

さて先日から、ようやっとロードバイクに再び乗り初めましたが、平坦路と街中しか走れてなかったので、土曜日(8月8日)に久々に“坂道”へ行って来ました。

目的地は奥武蔵グリーンライン!!
奥武蔵グリーンラインは奥武蔵(秩父)の山々の尾根筋を通る林道です。
山奥の景色はいいですよね!!


多数の林道からなり、途中分岐がかなりあるのが特徴ですが、林道と言っても全面舗装されていて舗装状態も概ね良好です。
我々Forza Projectのメンバーを誘おうかと思いましたが、久々過ぎて人とペースを合わせて登れる自信がなかったのでコソ練にしました 笑
曇り予報だし、先週の様な猛暑日ではないので、林道だし涼しくてよさそう!!
自走すると着く頃には登る脚が無くなっちゃうし、往復200km近くなってしまうので、もちろん輪行 ( ̄^ ̄)ゞ

 

西武池袋線で一気に飯能まで

自宅の最寄駅から池袋まで行き、西武池袋線に乗って飯能まで一気にワープです。
急行に乗れば約50分で飯能です。

 

池袋と飯能って西武池袋線の始発・終点駅なので、行きも帰りも並べば確実に座れるし、車内で自転車を置く場所も確保できるし、輪行するにはとても便利でオススメです!!
途中乗車だと置き場ないし、座れなかったりして大変ですからね。。
実は帰りはまず並ぶ必要もなく自転車を置ける端っこに座れます。

 

飯能駅に着き、自転車を組み立て、荷物をロッカーに預けて、いざ出発です。
いやぁ~メンテというか清掃とか注油とかちゃんとしないとダメですね。。汚い。。

 

出発と見せかけてまずは駅近くのセブン=イレブンで朝食をとり、ボトルの補充と念のための補給食をバータイプのものを2つと羊羹1つを購入です。
コンビニの羊羹って60円とかでスポーツ羊羹より安いしコスパ最高ですね!!
炎天下で食べるのはちょっとアレですが。。

 

さて、今度こそ出発。飯能駅北口前の道を北上し、国道299号線飯能狭山バイパスを経由して、県道30号飯能寄居線を北上します。
程なく宮沢湖を通過し更に北上していきます。
そういえば2017年に開業を予定しているムーミンのテーマパークはここ宮沢湖畔に出来るそうな。

こう言っちゃこの辺にお住まいの方に大変失礼ですが、こんなところで大丈夫だろうか??
圏央道の狭山日高ICからは近いけれど、東京方面から来るには圏央道経由では、そう交通の便がいいとも言えないし、他に周りに目ぼしい行楽地や施設もない気がするので。。
筆者の認識不足であれば大変申し訳ないですが。。

 

 

いよいよ今日の目的“登坂”の開始
駅から10kmほど進み埼玉医科大国際医療センター前の信号を左方向へ進み、

1つ目の信号も左折

 

すると、田園風景が広がり、いよいよ登り区間が始まります。
まずは手始めに鎌北湖までの500m強の登りです。

距離も短く勾配は高いところで7%程とそれほどではありませんが、全然脚が回りません>_<
早くも登り切る前に乳酸が、、、先が思いやられます。。
鎌北湖は人造湖で周囲の施設(廃墟?)から昔はレジャーでにぎわっていた雰囲気が感じられます。
今は湖畔で釣りをしている人くらいしか訪れている人はいません。

 

鎌北湖畔には自販機がありますが、まだスタートして間もないのでスルーしますが、ここから約10km先の顔振峠の茶屋まで補給がないので、ご注意を!!
鎌北湖畔を進み、いよいよここから林道権現堂線に入り、奥武蔵グリーンラインのスタートです。

この看板の先を左折して行きます。

 

登り口からしばらくは高いところで勾配14~16%とパンチの効いた坂が続きます(。-_-。)

その後も10%程度はざらです。が、タラタラ進んでいるので思いのほかツラくない笑
いや、もちろん決して楽ではないですし、わりと早いうちから脚には乳酸が溜まりつつありますよ。
TTみたいな感じで出し切ろうと思ったら、すぐに出涸らし間違いなしです。
でもご安心を!!実は急坂は比較的前半に纏まっていて、中盤以降は10数%というような急坂はあまりありません。

 

ここで再度林道権現堂線起点の看板。なぜ??

筆者の感覚でしかないけれど、奥武蔵グリーンラインの中でこの林道権現堂線区間が、一番勾配が高く、難易度が高い区間だと思います。

【注意事項】
9月~11月まで全面通行止めとのことなので、これから奥武蔵グリーンラインを走ろうという方はご注意ください!!
秋の一番いい時季に通行止めって。。12月以降は凍結や積雪の恐れもあるし、来春までは控えた方がいいかもしれません。

 

ある程度登ると下りが所々出てきて、アップダウンを繰り返しながら進みます。
どうせまた登るなら下らせないでくれよと思いつつも、脚を休め、風をきって体温の上昇を抑えるって意味ではちょうどいいのかも!?
5km程進んだところで一度かなり長めの下りがあります。
途中こんなお地蔵さんや巨石を見ながら、暑さに耐えながら黙々と登り続けます。

 

曇りで直射日光はないのでまだいいのですが、汗だくには変わりません。
落石注意の看板と天文岩のコラボはなかなか笑

たま~にひらけたところでこんな眺望がきくポイントがあるので休憩してみるのもアリです。
ちょうどこの辺で雲行きが怪しくなり、ポツリポツリと雨が落ちて来た。。。
まぁ道を濡らすほどではないもののこれ以上雨脚が強まらないことの願いつつ進みます。

 

峠の数でいうと2つ目、標高500mの顔振峠に到着です。
鎌北湖が171mなのでここまで約330mの高度上昇です。と言っても実際途中大きな下り区間を2つ挟んでいるので、獲得標高でいうと500m以上あるでしょうか。

 

ここで水も補充しつつしばし休憩です。
峠の茶屋で水を購入できますが、ここハイカー達も利用するので結構混んでいるときがあって、水が売り切れなんてこともあるのでご注意を^^;
特に夏場は売り切れる可能性が高い!?ので、売り切れを想定して、ボトルの残量が心許ない時は鎌北湖で早めの補充を推奨します。

“山価格”にてやや割高ですが、なにせここを逃すと10km先の刈場坂峠の移動販売車まで補給ポイントありませんので。

 

 

まだまだ登っていきます
この時点で午前10時半。 ペース遅っ((((;゚Д゚)))))))
汗はとめどなく吹き出て来ますが、天気の影響もあって“林道の涼”はなかなか^^
休み過ぎるとやる気無くなっちゃうので休憩もそこそこに出発です。

 

ここから4つ程峠を通過し刈場坂峠まで再び10kmほど登ります。といっても途中下りもちらほら。
走行距離はそれなりにありますが、マイペースで軽めのギアをクルクル回しことを意識して登り続けます。これ重要ですね。
ヘタにペースを上げたりすると貧脚のためすぐ脚が無くなってしまうので。。。
いつか『脚質はクライマーです』と言いたい。。。

 

でも、ペースさえ気をつけていれば“坂初心者”の方でも比較的攻略しやすいと思います。
車もほとんどは通りませんし、九十九折の様な急勾配が続くところや、一直線の登りの様な心が折れてしまうところもほとんどないので。
下りがあって休めるのもいいですね。
が、しか~し!!夏場はやっぱり曇りでも暑いし、補給ポイントも多くはないのでオススメしません笑
春秋のどちらかで登ることをおススメします。でも晩秋は落ち葉でのスリップや凍結のリスクがあるのでご注意を。

 

途中、黒山展望台や関東八州見晴台等、眺望ポイントがいくつかありますが、下車するとペースが乱れるので、スルーします。
過去一度止まって見たことないので、今度来たときは一度は下車して展望台登ってみようかな。
そうこうしているうちに、この日通る予定の峠の最高標高地点の刈場坂峠(818m)に到着です。

 

ここは南側に眺望がきくのですが、この日は曇りっているというか、雲の中に居る感じで、とりあえず撮影はしてみますが、まったく何も見えません。。
こちらは前回GW前に登ったときの画像ですが、天気がいいとこんな感じで、北側ときがわ町方面を展望することができます。
空気が澄んだ冬場が一番いいんでしょうが、前述の通り凍結等のリスクもあるのでなかなか難しいですね。

 

この日も居ました!!移動販売車!! (写真撮り忘れ。。)
ツーリングのライダーと奥武蔵グリーンラインを登ってきたローディが気さくそうな店主のおじさんと談笑しながらにぎわってます♪
コーヒー等のカフェ的メニューから、スポーツドリンク等飲み物は結構種類あるみたいで、看板には冷やしそうめんの文字も!!
一度も利用したことはないのだけれど・_・;

 

ここからは正丸峠入口の分岐まで国道299号方面へご褒美のダウンヒルです^ ^v
と言ってもここも林道なので基本的に道幅も狭く、アスファルトの割れも所々あって、Rがキツいコーナーもあるのでスピードを出し過ぎるとガードレールの向こう側へダイブ間違いなし((((;゚Д゚)))))))
そもそも小心者なんでそんなにバイク倒し込めないですし、コーナーへの突っ込みとか出来ないんですけどね。。
我々アマチュアは数秒早く下っても何も得るものは無いので、皆さんも程々に!!
ペーター・サガンくらいのバイクコントロールが出来たら楽しいでしょうけどね…

 

さらに先ほど降ったと思われる雨のおかげで、ハーフウェット。
ブラインドコーナーからいきなりウェット区間が出てきたりしてメチャメチャ怖い。。ブレーキのかけ過ぎで手ひらが痛い。。
しかもウェアは汗でビショ濡れなので、風に当たって一気に体温が奪われていきます。
冗談ではなく、ちょっと震えがくるくらいの寒さです。

 

さらにビックリなことに、あるコーナーを曲がった20mほど先にシカが!!!
奈良公園とかにいる様なサイズのシカじゃないですよ。
明らかに体高が人の背丈くらいありそうな、立派な角の生えた大きなシカが((((;゚Д゚)))))))
向うもビックリしたのか、こちらを見るなり逃げて行ってしまいましたが^_^;

 

下り切ると国道299号に当たる少し手前に正丸峠への登り口があるので右折し、下った分を取り返すべく再び登りです。

ここがだいたい標高400mなので、818mの刈場坂峠から5.5kmで400m下ったことになります。この刈場坂線を逆走で登るのはかなりキツそうな印象ですが、いつかトライしてみたいですね。

 

残念なことに正丸峠はピークまでひらけたところはなく、木々と山肌の間をただひたすら進みます。
そろそろ脚にも疲れが溜まって来ていますがパンパンって程ではなく、マイペースを保って進めばまだ大丈夫!!
正丸峠は奥武蔵グリーンラインの様な急勾配の箇所はなく5%くらいの勾配が続き、距離も4km程なので、いつの間にかクリアです。
正丸峠は標高636mなので200mの高度上昇です。ここは下りは一切ないので、獲得標高とほぼイコールでしょう。
正丸峠は、昭和天皇が行幸なされたそうで、茶屋の脇に石碑があります。

 

山伏峠に向けて少し下り県道53号線に当たったら左折してそこからまた登りです。
といっても標高差がほとんどないのでほんのちょっと、たぶん1kmくらい登ったらすぐにピークですが、何の眺望もなく両脇が石垣のただの道路です。。。

 

ここからは基本飯能駅まで下り基調です。
まずは山伏峠の南側をダウンヒル。車通りはかなり多いので注意が必要ですが、道幅は広めで舗装も良好なので、そういった意味では安心して下れます。
勢いよく下ってしまったので写真撮れてないですが、下って行く先の道路が遥か下に見える光景はなかなか壮観です!!
下り切った先を県道53号線の道なりに左折し田園風景の中をひた走ります。
下り基調なので楽チンですねぇ^^

 

 

締めのデザートに“急坂”をもう一丁!!
県道53号線を数km進み本日の“デザート”名栗湖への登りです。
ここは距離こそ1kmにも満たないですが大半が10%を超える急坂です。
脚の残り具合ではパスしようかと思っていましたが、せっかくなのでアタック!!
※決して所謂アタックではありません。ただゆっくり登るだけです…

登り口から300mくらいまでは比較的なだらかですが、左カーブを曲がってからが急勾配の始まりです。

 

更に右にカーブしてからピークまで一直線ですが、ここも10%を超える勾配です。

 

初めて登ったときはその日最初の登りなのに蛇行気味で、ハァハァ言いながら、ボトルを取って飲むこともままならなかったことを考えると、ここまでの獲得標高が1,500mを超えている中で登りながら写真撮る余裕があったので、少しは登れるようになってるんだなぁと、勝手に妄想してちょっと嬉しくなりました!!笑
ただ、登れるようになることと、早く登れるようになることは大きく違う、という話はまさにその通りだと思いますが。。

そのまま登り切り名栗湖到着です。霧がかってる感じもなかなかオツですねぇ!!

 

しばし名栗湖畔で休憩し、湖畔を周回してから、売店脇の自販機でボトル補充して、駅を目指します。
湖の奥側はこの様な渓谷になってます。とても東京から1時間そこいらの景色とか思えませんね。

 

飯能駅までは県道53号線から70号線を経由して行きますが、なかなか雰囲気のいいところ通って気持ちいいです!!
基本下り基調なのでさすがに疲れてきてはいますが、それほどペースを落とすことなく飯能駅に到着です。

 

帰りも始発なので座って(爆睡)帰れるのがうれしい限り!!
久々の“坂”はやっぱりキツい部分もあったけれど、平坦路では味わえない達成感があります!!
坂道くんの様に“坂”を見ると笑っちゃう様になりたいですね笑
また、街中では味わえないちょっとした旅気分が味わえるのも輪行ライドの醍醐味ですね!!

 

 

今日のライド結果(GARMIN情報)
走行距離:78.18km
獲得標高:1,569m
消費カロリー:3,359kcal

ルート↓↓ みなさんのライドの参考にしていただければ幸いです。
飯能~奥武蔵グリーンライン~名栗湖~飯能