サイクルロードレースには数えきれないくらい数多くのレースが存在していますが、今回はそんなサイクルロードレースの最高峰「グランツール」について紹介していきましょう。
サイクルロードレースには
大きくわけて「ワンデーレース」と「ステージレース」という2つのレース体系があります。
ワンデーレースはその名の通り、1日で競技が行われるレースです。走る距離はもちろんレースによって異なりますが、200~250kmくらいが多いのではないかと思います。
ルールは至って簡単で、ゴールに一番早くたどり着いた選手が優勝です。
ワンデーレースの中でも、「ロンド・ファン・フラーンデレン」「パリ〜ルーベ」「アムステルゴールドレース」等の古くから行われており、長い歴史と高い格式を誇るレースはクラシックとも呼ばれています。
クラシックもグランツールと双璧をなすビッグレースだったりもします。
それに対しステージレースは複数日続けて競技が行われるレースです。レースにより異なりますが1日1ステージが行われ、短いものだと3日程度、長いものだと3週間かけて勝敗を争います。各ステージでの1位はステージ優勝として扱われますが、各ステージ走破タイムの合計が一番短い選手が総合優勝となります。
ステージレースの中で開催期間や走破距離が特に長い「ジロ・デ・イタリア」、「ツール・ド・フランス」、「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を「グランツール」といいます。
どのレースも約3週間かけて行われ、平坦コース、山岳コース、チームタイムトライアル、個人タイムトライアル等を含む約3,500kmを走る過酷なレースです。
そのため完走するだけでも讃えられる、まさにサイクルレースの最高峰です。
その過酷さ故に同一年にグランツール全てに出場する選手自体が非常に稀で、各レース世界のトッププロ200名が出走しているにも関わらず、2012年、2013年に全てのグランツールに出場し全て完走したのは、ロット・ソウダル(2014年まではロット・ベリソル)のアダム・ハンセンだけという過酷さです。
ちなみにアダム・ハンセンは2011年のブエルタ・ア・エスパーニャから2014年のブエルタ・ア・エスパーニャまで、全てのグランツールに10回連続出場して全て完走しており、まさに鉄人と言っていいでしょう。今年以降でどれだけ連続出場・完走記録を増やしてくれるか楽しみですね!!