コンポーネントの3大メーカー!
前回、コンポーネントについて その1でコンポーネントの概要をお話ししましたが、今回はメーカーの紹介をしていきましょう。
まず、コンポーネントはシマノ(日本)、カンパニョーロ(伊)、スラム(米)の3社の寡占市場で、特にシマノが大多数のシェアを占めており、シマノの世界シェアはだいたい8割と言われています。
当然プロチームもこの3社の製品のいずれかを使用しています。
各社にはトッププロも使用するハイエンドモデルから、入門用までいくつかのグレードがあり、また同グレード名でも機械式と電動式があります。
機械式はワイヤーをレバー操作で引っ張ってディレーラー(変速機)を動かすことで
ギアが変わるのに対し、電動式は文字通りディレーラーが電動で動いてギアが変わるので、変速の確実性とあまり力を使わないで変速が可能という点が、機械式より優れていると言われています。
ここ数年でプロツアー内での電動化が進み、徐々にアマチュアライダーにも浸透しつつありますが、もちろん機械式より価格も高いので、まだまだ機械式ユーザーが大多数です。
話がちょっと逸れてしまいましたね。
では各メーカーの紹介を簡単にしていきましょう。
シマノ(SHIMANO)
シェア圧倒的No1を誇り、STIや11速化、電動化等、常に新しい技術の導入し業界の最先端をいく日本の巨人。
ものづくりの国日本のメーカーらしく、品質・性能が高いのはもちろん、価格も品質・性能のわりに比較的安価に設定されていることから、自転車の本場ヨーロッパでも高いシェアを誇ります。
ロードバイク向け以外にも、シティサイクル(俗にいうママチャリ)用の製品も多数製造しており、みなさんのママチャリにも使われているかも??見たことあるって人きっといますよね??
また、圧倒的シェアをもつことにより、他のパーツメーカーの商品との互換性も高く、また日本のメーカーなので部品の取り寄せが容易、取扱い店舗やサービス拠点が多い、為替変動の影響がなく価格が一定等、ユーザー目線の利点も多数。
ただ、各パーツの世代間での互換性はそれほど高くないこと、好みではあるもののデザイン性はそれほど高くないのが唯一の弱点か、、、
カンパニョーロ(Campagnolo)
80年以上の歴史を持つイタリアの老舗メーカーであり、生粋のレーシングコンポーネントメーカー。
シマノの様にシティサイクル向けの製品等は製造しておらず、製品の設計思想自体がレースシーンでの使用を前提にされています。そのため下位グレードでも、カーボンとアルミ等の素材の違いや肉抜きによる軽量化の有無の違いこそあれ、基本的には上位グレードと同じ設計で製造されているらしい。(カンパ談)
製品の構造については、完全に独自路線をとっておりシマノ・スラム製品との互換性は原則なく、且つ国外メーカーのためパーツの調達等はやや困難あり、また他社と比較して非常に高額な価格設定になってます、、、ORZ
同等グレードの製品を比較しても約2倍近い価格設定となっていることが多く、コストパフォーマンスは決してよくないのが弱点だと思います。
それでも一定のカンパファンがいるのには、他とは一線を画する設計・性能はもちろんですが、カンパ製品のもつ造形美、日本人特有の舶来思考によるところが大きいかもしれないですね。特にアマチュアライダーはそうかもしれません。私もそのひとりだったり。。。
スラム(SRAM)
2005年にロードバイク用コンポーネント市場に参入した第3のメーカー。それまではスプロケット等一部のパーツのみを製造していました。
また、元々マウンテンバイク用のパーツメーカーであり、現在も市場シェアはマウンテンバイク用の方が高く、ロードバイク用コンポーネントのシェアは1割にも満たない状況です。。。なので、完成車にSRAMがついているというのもあまり見かけないですね。
シマノ製品とは一定の互換性があるものの、シフターは独自路線で、シマノ、カンパがシフトアップとダウンを2つのレバーで行うのに対し、ダブルタップレバーという1本のレバーの押し込み具合でシフトアップとダウンを行うので、感覚に慣れるまではうまくシフトチェンジが出来ないかもしれないですね。私もSRAMは使ったことないのでその感覚わからないのですが。。
次回は各メーカー製品のグレード等を紹介をしていきます。